高倉健　愛用：KOTETSUのコラム：So-netブログ

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高倉健　愛用　[芸能] [編集]

映画俳優の高倉健（小田剛一：本名）さんが都内の病院で悪性リンパ腫のため死去しました。
享年83歳。ご冥福をお祈りいたします。

『幸福の黄色いハンカチ』や『動乱』、そして他にも『あなたへ』　など、数々の名作映画で知られた高倉さんの訃報に、ファンが惜しみのない哀悼をささげています。

■高倉健の生涯はまさに映画「動乱」そのもの

55年に俳優として東映に入社した高倉さんは、全く俳優の経験がない、文字通り”無名の新人だったとのことですが、翌年　「電光空手打ち』でいきなり主役デビューを果たし、大きく頭角をあらわします。

そして高倉健さんといえば一連の任侠映画シリーズを外すことはできません。

『日本侠客伝』、『昭和残侠伝』、そして『網走番外地』などの任侠映画シリーズでクールな主役を見せた高倉健さんのイメージは、同時代のドラマや漫画のイメージにも間接的に応用されるなど、大きな社会現象を生んだともいえます。

この一連の東映任侠映画シリーズで、高倉健さんはトップ俳優になりました。

人気シリーズ『唐獅子牡丹（ぼたん）』では、良くも悪くもですがその決め台詞がいわゆる”反社会的勢力”団体のイメージとオーバーラップするほどの影響力だったですね。

その高倉健さんは晩年になるにつれてジャンルが一転。

「不器用ですから」の口癖とともに、もともと寡黙なヒーロー役である高倉健さん。

そのキャラクターはそのままに、年月とともにいっそう演技に磨きがかかったと評価されています。

76年の東映を退社しましたが、その後も邦画史上に燦然と残る『八甲田山』、『幸福の黄色いハンカチ』などの名作の数々。

これが認められ、99年の『鉄道員（ぽっぽや）』ではモントリオール世界映画祭主演男優賞を受けるなど、世界的知名度もあの名優、故・三船敏郎氏に迫るものを見せました。

他にもいテレビコマーシャル（CM）にも数多く出演しています。

高倉さんの最後のCM出演『健康家族にんにく物語「収穫篇」』。
なぜCMでこんなにジーンとくるのか・・・

その功績が認められ、国内でも98年には紫綬褒章を受賞し、2006年には文化功労者に選ばれ、そして2013年ついに文化勲章までも受賞されています。

■M-65（m65）ジャケットは高倉健さん愛用の映画アイテム

米軍によって65年以降用いられた野戦用のミリタリージャケットで、このためM-65が名づけられていますが、今では高倉健さんの強烈なイメージに押されて、むしろこれを着る人のイメージ化が進んでいるようでもあります。

故人をしのぶよいアイテムではないでしょうか。

「不器用ですから」という高倉さんの口癖そのままに、このM-65ジャケットが語りかけてくるようです。