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エピファネイア 血統 [ニュース]

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菊花賞DAYの京都競馬場・芝1800mで行われた2歳新馬戦『メイクデビュー京都』。

過去にこの条件のレースから何頭ものGⅠホースが誕生したことから、いつからか『伝説の新馬戦』と呼ばれるようになったこのレース。

今年も来年のクラシックを沸かすことになるであろう若き優駿たちを目撃しようと、多くの競馬ファンの視線がお昼時の京都競馬場に注がれましたが、それら競馬ファンの度肝を抜くハイパフォーマンスを発揮したのが、1番人気に支持された名牝シーザリオの仔、エピファネイアでした。










■名牝シーザリオが産んだ待望の大物


エピファネイアは父シンボルクリスエス、母シーザリオ、母の父スペシャルウィークという血統の2歳牡馬。

父のシンボリクリスエスは秋の天皇賞連覇、有馬記念連覇の計GⅠ4勝を上げ、
2年連続のJRA年度代表馬に選出された名馬。



種牡馬としては今のところ大成功したとは言えないものの、
それでも産駒からGⅠ馬を3頭輩出し、種牡馬ランキングでは常に3位から4位をキープするなど、トップ種牡馬の1頭として活躍しています。




そして母のシーザリオは僅かにキャリア6戦の競走生活では合ったものの、
過去の名牝たちと比べても出色の輝きを放った名馬。




絶望的な位置から豪快に差しきったオークスや、アメリカ競馬の常識を覆すような早仕掛けから、直線2着馬を豪快に突き放し『ジャパニーズ・スーパースター!!!』とアナウンサーに叫ばせたアメリカン・オークスなど、競馬ファンの心に強烈な印象を残した名馬でしたね。





その両親の血を受けて誕生したのが、
今回強烈なインパクトを残しデビュー勝ちを果たしたエピファネイア。



母となったシーザリオはキングカメハメハとの間に過去2頭産駒をもうけていますが、
2頭とも体型的に前脚に難を抱えており、競走馬としては大成出来ないままターフを去っていきました。





その為、シーザリオの3頭目の産駒となったエピファネイアも、
当初から多くの人々が『同馬は大丈夫か?』という疑念を抱いていたと思われますが、
父がシンボリクリスエスに代わった同馬は、兄2頭に見られた前脚の不安を全く受け継がず、
逆に父譲りと思われる頑健な馬体へと成長。





私はキャロット会員なので、エピファネイアが募集された時の事を良く覚えているのですが、
募集カタログに掲載された同馬の写真を一目見たときに、
『シーザリオが初めてマトモな仔を出した!』と驚いた事を良く覚えています。








■同馬は『シーザリオの息子』と呼ぶのが相応しい




今回エピファネイアのデビュー戦を見て一番驚いた事は、
最後の直線で彼が見せた強烈な『切れ』でした。





競馬の世界で良く使う『切れ』とは、
分かりやすく言えば低速の状態から一瞬の内にトップスピードへと達することが出来る
『強烈な瞬発力』のことを言います。




エピファネイアの父であるシンボリクリスエスの最大の泣き所は、
この『切れ(瞬発力)』不足でした。





種牡馬としてのシンボリクリスエスは流石にトップサイヤーの1頭だけに、
産駒に遺伝するスピードそのものは高いモノを持っています。



しかし強烈な『切れ』を武器とするサンデー系種牡馬と比べると、
どうしても1枚2枚劣るのが現状。




最後の直線が500m以上ある東京や新潟の外回りなどでは、マックススピードに達するまでの助走距離を充分取れる為に、サンデー系の馬たち相手でもそう引けは取らないのですが、それよりも直線が短い京都などでは『切れ』に勝るサンデー系競走馬たちの後塵を拝すことがしばしば・・・。






それだけに今回新馬戦特有の前半スローの流れから、
一瞬の加速力を問われる流れになったらどうかな?と思っていたのですが・・・
その通りの流れになったのにも関わらず、完全に他馬を圧倒する瞬発力を繰り出したのですから恐れ入りました。





あの一瞬の内にトップスピードに達した『切れ』には、本当にビックリしましたね。


同馬は今回上がり33秒5と言う素晴らしい末脚を使っていますが、
正直まともに脚を使ったのは300mにも満たないでしょう。




恐らく最後の2ハロンは共に10秒台半ばの脚を使っている筈。




これを特に助走距離も無く一瞬の内に加速して叩き出すのですから、まさに驚異的な瞬発力。



この瞬発力はどう考えても父シンボリクリスエスから受け継いだものでは無いでしょう。



母のシーザリオやその父スペシャルウィーク、またはエピファネイアにとって曽祖父に当たるサンデーサイレンスから受け継いだものに違いありません。

多くの人々が未だに『シンボリクリスエスがあんな馬を出すなんて・・・』と思っているようですが、そもそもエピファネイアをシンボリクリスエス産駒と考える方が過ちの元になる可能性も・・・。

同馬は確かにシンボリクリスエス産駒ですが、それよりも『シーザリオの息子』であり、『サンデーの曾孫でもある』。そう考えた方が良いような気がしています。





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